日本の祝日は少ない?世界と日本の祝日を比較!

「日本人は働きすぎ」とよく言われますが、海外と比べて日本の土日以外の祝日は本当に少ないのでしょうか。今回の記事では、日本で働いている、もしくは働きたいと思っている外国人向けに、2020年の日本の祝日について説明したいと思います。

※こちらの記事を英語でご覧になりたい方は、こちら(English Here!)になります。

日本で働くと休みが少なかったり、残業が多いイメージを持たれている方も多いと思いますが、実際はどうなんでしょうか?他の国の状況と比較しながら日本の祝日についせ説明しますので、ぜひご参考にされてみてください。

祝日が多い国

まず、世界中で祝日が多い国を見ていきましょう。
以下には、世界で最も休みが多い国を代表的な祝祭日とともにご紹介しています。

タイ(祝日数:23日)

また、タイには仏教上の祝日や選挙の日は禁酒日があります。ちなみに、5月6日はお釈迦様の誕生日を祝う日なので禁酒です!

5月1日(金)National Labor Day(メーデー)
5月4日(月)Coronation Day(国王戴冠日)
5月6日(水)Wisakha Bucha Day(仏誕節)

中国(祝日数:21日)

中国では、大型連休が1年間で3回もあります。5月にも5日間の長い休みがあります。そのほか、10連休(1月24日~2月2日)の「春節」と、8連休(10月1日~8日)の「中秋節」の大型連休も。
5月1~5日(金~火)Labor Day(労働節)

韓国(祝日数:17日)

4月30日(木)Budda’s Birthday(釈迦誕生日)
5月1日(金)Labor Day(勤労者の日 )
5月5日(火) Children’s Day(こどもの日)

インド(祝日数:17日)

4月6日(月)Mahaveer Jayanti(ジャイナ教マハビラ生誕日)
4月10日(金)Good Friday(聖金曜日)
5月7日(木)Buddha Purnima(釈迦生誕日)
5月25日(月)Id-ul-Fitr(イスラム教断食明け祭)

コロンビア(祝日数:17日)

4月5日(日)Palm Sunday(聖枝祭)
4月9日(木)Holy Thursday(聖木曜日)
4月10日(金)Good Friday(聖金曜日)
4月12日(日)Palm Sunday(復活祭)
5月1日(金)Labor Day(メーデー)
5月25日(月)The Ascension Day(キリスト昇天祭)

参照:世界で祝日が多い国

ご覧の通り、世界でもっとも祝日が多い国はタイとなっており、祝日が23日もあります。その次に2日違いで中国が2位となっています。その後に、約17日間の祝日をもつ韓国、インド、コロンビアが3位に続きますが、日本もこの3カ国と同じ祝日数でなんと3位となります。

しかも、2位の中国は春節などの祝日連休が続くときは、その前の土曜日が休みで無くなったりします。それに比べて日本は祝日連休などは関係なく、土日は基本的に全て休みとなるため、実は他の国と比べて日本は休みが多いんです。

日本の2020年の祝日

日本の祝日がいつ頃なのかご存知でしょうか。これからは、なぜその日が祝日になったのか等の意味や由来も含めて、2020年の日本の祝日について説明したいと思います。

春の祝日(3月〜5月)

日本で有名な桜の花が咲く季節、「春」の祝日を見ていきましょう。日本では5月初旬に祝日連休があります。この祝日連休が土日と連続になることで、長い連休となるため、「ゴールデンウィーク」と呼ばれています。

日付祝日名意味・由来
3月20日(火)春分の日天文観測による春分が起こる日(昼と夜の長さが同じになる日)
4月29日(水)昭和の日昭和天皇の誕生日
5月3日(日)憲法記念日日本国憲法が施行された日
5月4日(月)みどりの日自然と親しみ豊かな心を育むことが目的
5月5日(火)こどもの日子供を祝うだけではなく、その母親にも感謝することが目的
5月6日(水)振替休日日曜や他の休日と祝日が重なってしまったときに休みの日数が減らないように設定された休日

夏の祝日(6月〜8月)

次に、花火大会やお祭りが多数開催される、日本の「夏」の祝日を見ていきましょう。

日付祝日名意味・由来
7月23日(木)海の日海に感謝の気持ちを伝え、これからも日本をより豊かになるようと願う日
7月24日(金)スポーツの日(旧名:体育の日)1964年に開催された東京オリンピックを記念にもうけられた祝日。
8月10日(火)山の日山に親しむ機会を得て、山の恩恵に感謝する日

※「体育の日」は、今まで10月の第二月曜日でしたが、「スポーツの日」に改名された後でも変わりません。ただし、2020年だけは東京オリンピックをきっかけに7月24日がスポーツの日になり、10月の祝日はなくなります。2021年以降はまた10月の第二月曜日となります。

※本来ならば、山の日は8月11日の祝日ではありますが、スポーツの日と同様に、開催予定だった東京オリンピックにために違う日に祝日が移動となりました。2021年以降は通常通りに日付に戻りるそうです。

秋の祝日(9月〜11月)

日本の「秋」は気候的にとても過ごしやすい季節です。旬のおいしい食べ物、紅葉でカラフルに彩られた美しい景色の持ち主として海外にも認知されています。

この季節の祝日は以下に記載しております。

日付祝日名意味・由来
9月21日(月)敬老の日長い年月にわたり、社会に尽くしてきたお年寄りを敬い、元気に長生きしてもらい、平和な暮らしを願う日
9月22日(火)秋分の日天文観測による春分が起こる日(昼と夜の長さが等しくなる日)
11月3日(火)文化の日「自由と平和を愛し、文化をすすめる」を目的として設立された祝日
11月23日(月)勤労感謝の日勤労を尊び、生産を祝い、国民互いに感謝しあうことを目的に設立された祝日

冬の祝日(12月〜2月)

最後の季節にはなりますが、祝日が少ないわけではありません。

以下の表には日本の「冬」の祝日をまとめてみました。

2月23日(日)天皇誕生日今上天皇の誕生日にあたる日付

日付祝日名意味・由来
1月1日(水)元旦年内最初の日
1月13日(月)成人の日20歳になった人を大人になった仲間入りをしたことを祝う日
2月11日(金)建国記念の日日本という国ができたことをお祝いする日
2月24日(月)法律による休日皇室関係の慶弔行事が行われる日は祝日になります

また、内閣府が日本の祝日に関する情報を提供しているウェブサイトもありますので、是非ご参考にしてみて下さい。

まとめ

海外からの目線では、「日本人は働きすぎ」などのイメージが定着しているかもしれませんが、それはきっと祝日が少ないからのではなく、有給休暇の消化が他の国と比べて極めて少なかったからだと思われます。

近年、働き方改革の推進によって前年より、多くの企業では有給休暇の消化や残業時間の減少ができております。日本の有給休暇の消化率が海外と並ぶ日が来るのは決して遠い未来の話ではないと考えられ、そうすると祝日が多い日本は世界でも有数の休みが多い国になるかもしれません。

今回ご紹介させていただい日本の祝日の記事をきっかけに、日本の文化にさらに興味が湧いたら幸いです。