日本国内では、年々ITエンジニアが不足しています。なかでもAIや5Gなどに関わる「先端IT人材」、サイバーセキュリティなど高い専門性をもつ人材が深刻に不足しています。
エンジニアが特に不足している分野では、外国籍ITエンジニアが高給与・好待遇で転職しやすくなっています。ビジネススキル・日本語スキルより、ITスキルが重視される傾向にあるためです。ご自身の能力を評価してもらいやすいでしょう。
本記事では、今後日本企業に必要とされるITスキルを紹介します。転職活動を有利に進め、キャリアアップを目指しましょう。
Contents
2022年!今、日本企業はこの分野のIT人材を求めている
サイバーセキュリティ
新型コロナによるオンライン化や世界情勢の影響で、サイバーセキュリティに関するスキルがますます必要とされています。2021年の市場規模は、ツールとサービスを合わせて1兆1357億円。市場成長率は13.4%となっています。
セキュリティエンジニアを求める企業は、今後さらに増えていくと考えられます。セキュリティエンジニアには、就職・転職チャンスが多い状況です。
セキュリティエンジニアに役立つ資格
- 情報処理安全確保支援士試験(SC)
IPAが提供する、情報セキュリティ専門家の資格です。手続きを行うことで「情報処理安全確保支援士」の国家資格を取得できます。 - 情報セキュリティマネジメント試験
未経験の方、セキュリティエンジニアを目指したい方に役立つ資格の一つです。情報セキュリティに関する基本的なスキルが問われます。 - CISSP
(ISC)² (International Information Systems Security Certification Consortium)による、情報セキュリティ専門家の資格です。
参照:International Information System Security Certification Consortium (https://japan.isc2.org/cissp_about.html)
クラウド
インターネットサービスはすっかりクラウド化しました。このクラウドに関する分野も、今日本国内で人材需要が急増しているIT分野の一つです。市場規模は2020年に2兆8750億円となり、前年と比べて22%増えました。なかでも、SaaSやIaaSといったパブリッククラウドの普及・成長は急速に広がっています。
もはや国内でクラウドサービスを提供する企業のうち、半数以上は「AWS」を利用しています。AWSのほかにも、GCP、Azureなど、Web開発におけるクラウドインフラは、これから需要が高まる一方と言えるでしょう。
参照:株式会社MM総研 (https://www.m2ri.jp/release/detail.html?id=500)
クラウドエンジニアに役立つ資格
- AWS認定資格
AWSに関する知識やスキルを認定する資格です。クラウド全般の知識を問う種類と、ネットワーク・データ・機械学習など専門分野に特化した種類があります。 - Google Certified Professional
グーグルクラウドプラットフォームに関するスキルを認定する資格です。
機械学習
機械学習を活用したプロダクト・サービスも、もはや社会にすっかり浸透しました。あらゆるものがインターネットに繋がり、様々なことが自動化・パーソナライズ化されています。
こうした自動化プラットフォームの分野では、売上が著しく増加しています。2019年度には、市場規模が前年と比べて95.0%増加しました。機械学習はあらゆる産業に普及していき、それらに関する求人は、今後ますます増えていくはずです。
AIエンジニアに役立つ資格
- E検定
日本ディープラーニング協会(JDLA)が提供する資格です。ディープラーニングの応用スキルを証明できます。 - Python3エンジニア認定データ分析試験
一般社団法人Pythonエンジニア育成推進協会が提供する、Pythonの基礎知識やデータ分析に関する資格です。
ゲーム
ゲームも近年マーケットが急速に拡大している分野の一つです。新型コロナの影響もあり、ゲームプロダクトの売上も急拡大が続いています。特に成長しているのは、オンラインプラットフォーム上で利用されているプロダクトです。
スマホアプリやPCゲームなどの開発分野では、就職・転職チャンスが多い状況がまだまだ続くと言えるでしょう。ゲーム開発に携わるには、C#、C++、Unity、JavaScript、Ruby、Swiftなどがメジャーであり、加えてUnityなどのスキルも求められています。クラウドやアプリ開発など、今後需要が高まる分野のスキルもあると人材価値がより高まっていくはずです。
参照:PR TIMES (https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000008865.000007006.html)
5G
IDCによると、2020年から2027年までの国内5G市場の年間平均成長率は80.3%と予測されます。今後成長が期待される分野です。5G関連のキャリアとしては、組み込み開発エンジニアやネットワークエンジニア、IoTエンジニア等があります。
5G技術や機器の開発に携わるには、組み込みシステム開発や通信に関する知識が欠かせません。開発に携わるために必要なスキルは、下記記事で詳しく解説しています。
5G and Its Impact on the IT Industry in Japan
参照:IDC(https://www.idc.com/getdoc.jsp?containerId=prJPJ47845921)
日本企業が求めるプログラミング言語・開発ツール
外国籍ITエンジニア向けの求人を多数掲載している転職プラットフォーム「GitTap」の調査によると、現在募集が多いITスキルとしては以下があげられています。
- AWS
- Python
- JavaScript
です(2022年1月)。
AWS(Amazon Web Services)は、システム開発やサーバ構築などを行うためのクラウドコンピューティングサービスです。日本国内では、クラウドサービスを提供する日本企業の半数がASWを利用しています。クラウド市場は拡大しており、今後さらに需要が高まる言語の一つです。
PythonやJavaScriptをはじめとした「学んでおくといいプログラミング言語」については、下記の記事で詳しく解説しているのでご覧ください。
日本企業が求めるITスキルまとめ
日本国内ではIT人材、特に高いスキルをもつ先端IT人材が不足しています。全般的にITエンジニアの需要が高まっているとはいえ、特に需要が高い分野では、より一層スキル重視の採用が多く、外国籍ITエンジニアが高い就業条件で就職・転職しやすくなっています。
ハイスキルIT人材向け求人の例
- 概要:数理モデルの実装や最適化アルゴリズムの開発、ソフトウェアテスト。大学教授や社外顧問などと連携し、数理モデルを構築/改良。
- 年収目安:700万~
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