この記事では、日本で就職活動をする外国人留学生向けに、2021年7月時点における外国人留学生の内定率のデータを元に、新型コロナウィルスが外国人留学生の就職活動に与えた影響や留学生の就職活動を支援する就職エージェントなどの情報をご紹介したいと思います。
Contents
21卒の留学生の就活状況
新型コロナウィルスの影響によって、今年(2020年)は就職活動をしている学生にとって、これまでになく厳しい年となりました。多くの企業で採用人数が減少したり、採用プロセスの延期などが発生し、就職活動が難しい状況になりました。
ここでは、株式会社ディスコが2020年8月26日に発表した2021年卒の留学生を対象とする就職活動に関する調査結果をもとに、2021年卒業の外国人留学生の就活状況を詳しく見ていきたいと思います。
新型コロナウィルスが内定獲得与えた影響
今年と過去2年分の7月時点の外国人留学生と国内生の棒グラフを確認しますと、例年に比べ国内の内定率は下がっていますが、7割の学生は内定を持っています。もう一方で、外国人留学生は例年よりも約10%減少し約3割が内定を持っている状況です。
やはり昨年と比べて影響は見受けられますが、5月以降から企業側も新卒採用を再開し、WEB面接などで例年よりも短いスケジュールで採用活動を行なったこともあり、数字だけを見ると当初の想定より影響は少なかったと言えます。
ただし、あくまでこれは内定を保有している学生の数となりますので、本当に希望の就職先から内定を得られているかは不明です。
外国人留学生の就職活動状況
様々な企業が新型コロナウィルスの影響により、新卒採用を中止したり、予定していた採用人数を縮小しました。それに加えスケジュールも後ろにずれたこともあり、2021年卒の内定率減少に繋がったと考えられます。また、Web説明会やWeb面接で企業の雰囲気がうまくつかめず、またコロナの影響で経済環境の悪化も懸念されたため、会社の雰囲気がわかりやすい安定した大手企業に応募が集まっているため、必ずしも希望の就職先から内定を獲得できたかは不明です。
また、毎年日本で就職する外国人留学生は徐々に増えていますが、日本人学生と比較すると、7月時点で7割の外国人留学生には内定がない状態です。これは、外国人の人材はスキル面で日本人学生と同じだったとしても、日本語がビジネスレベル以上でなければ受け入れてくれる企業が少ないという事が大きな影響を与えていると考えられます。
もちろん、日本で就職を希望する留学生が日本語を上達させる事は重要ですが、スキルではなく日本語のコミュニケーション力で判断をする日本企業にも少なからず責任はあるかもしれません。しかし、日本企業においても日本人社員に対する英語教育やビジネスのグローバル展開により、日本語のコミュニケーションが必要な環境を作り出している企業も増えています。また、外国人向けのビジネス日本語の学習サービスを導入している企業も少しずつ増えてきていることから、時間はかかるかもしれませんが、年々少しずつ外国人留学生の内定率も上がっていくのではないでしょうか。
就職エージェント・サイト
外国人留学生向けの就職エージェント・サイト
これからは、日本で就職をしたい外国人留学生に向けに、新卒の外国人留学生に特化した就職サポートのサービスをご紹介してい行きたいと思います。
Global Leader(グローバルリーダー)
日本を代表する大手企業から注目のスタートアップ企業まで、幅広い求人を取り扱っている留学生向けの新卒・就職エージェントです。
日本の就活マナーや就活スケジュールについてのレクチャーなどを無料で提供もしているそうです。
Ryukatsu(リュウカツ)
外国人留学生を採用したい企業のみを集めて求人情報を提供している新卒向けの就職エージェントです。毎週開催されるセミナーでコンサルタントから就活のポイントやビザに関する情報なども提供しています。
就職エージェントneo
人材業界大手企業のネオキャリアが提供している外国人留学生のための就職エージェントです。就職相談や紹介企業の面接・履歴書のアドバイスをマンツーマンで行い、面接不合格の場合でも、次回の面接の対策としてしっかりとしたフィードバックを提供している新卒外国人留学生向けのエージェントです。
まとめ
まだ内定がない留学生の方も多くいらっしゃると臣生ます。コロナの影響により学生には厳しい就職活動の状況は続きますが、しっかりと自己分析や業界研究を行い、選考対策を実施すれば、いずれ良い結果を得られると思います。もし日本で就職を考えている留学生でITエンジニアの仕事に就きたいという方は外国人ITエンジニア専門の人材紹介会社G Talent(ジータレント)にご登録ください。プロのコンサルタントが無料で就職活動のサポートをいたします。