国籍を問わず優秀な人材を積極採用!アルサーガパートナーズ株式会社

G Talent/GitTapでは、グローバル人材の採用を通じて、多くの企業様を支援させていただいております。エンジニアの採用がますます困難になる中、注目されているのが「グローバル採用」です。しかし初めての取り組みで、なかなか導入まで踏み切れない企業様も多いのではないでしょうか。本特集では「グローバル採用の実情」や「活用のための取り組み」を、グローバル採用の先進企業にインタビュー。グローバル採用をご検討中の企業様に、ご参考いただければ幸いです。第11回目となる今回はアルサーガパートナーズ株式会社の日浦様にお話を伺います。(これまでの記事はこちら)

国籍を問わず、「日本のIT業界を一緒に盛り上げていきたい」という
熱い思いを持つ優秀な人材を積極採用



 ―貴社の事業内容について教えてください。

アルサーガパートナーズは、「日本のDXを世界で誇れる産業へ」をビジョンに掲げ、成長し続ける流行の発信地“渋谷”の総合ファームです。IT戦略コンサルティング、企画、開発、デザイン、保守運用など、ITシステムの開発に必要なすべての機能を自社内に備え、戦略策定から要件定義、開発、実装運用に至るまで一貫したサービスを提供しています。

ワンストップ型の体制とアジャイル型の開発手法により、スピーディーかつコストパフォーマンスの高い受託開発を行えることを強みとしており、医療や金融、IoT、保険、新電力、エンターテインメントなど、多様な領域の開発を手がけています。

私たちが目指すのは、「最高品質を最速でつくるものづくり集団」をコンセプトとしたITシステム開発の総合ファームとして、お客様のDX促進を成功へと導くパートナーであり続けることです。

―外国籍社員を採用するきっかけは何だったのでしょうか?

当社は、DX領域のコンサルティングから開発、運用までを一気通貫で行える企業として、全国のDX事業の成功を支援しながら、日本国内のITリテラシーの底上げに貢献することを大きな目標に掲げています。そして、「日本を優秀な技術者であふれる国にして、日本のIT業界の発展に寄与したい」という思いのもとに事業を展開してまいりました。

そのため、国籍を問わず、「日本のIT業界を一緒に盛り上げていきたい」という気持ちと、募集ポジションに適した能力やスキルをあわせ持つ方という基準で人材採用を行っています。つまり、外国籍社員を採用するきっかけというものがあったのではなく、採用に至った優秀なメンバーの中に、外国籍社員がいたということです。

現在、全従業員440名中、18名は外国籍社員で、イギリス、ロシア、中国、韓国、タイなど、出身国はさまざまです。職種に関しては、エンジニアやPMをはじめ、コーポレート部門で活躍する外国籍社員もいます。日本在住の方が大半ですが、中には当社への入社をきっかけに来日したメンバーも数名います。

外国籍社員を採用する一番のメリットは、視野を広げる刺激や学びを得られること


―外国籍社員を採用するメリットはどんな点にありますか?

一番のメリットは、多様なバックグラウンドを持つ外国籍社員の経験やナレッジが入ってくることによって、視野を広げるような刺激や学びを得られることだと思います。

当社では、社内の有志メンバーが登壇する「Taste of Tech(通称:TOT)」という社内向けのライトニングトークイベントを定期的に開催しています。TOTは部署や職位に関係なく、技術に関する知見や今後の開発、仕事に対する向き合い方に役立つ内容を自由に発信し、みんなで楽しみながら共有する場となっていて、外国籍社員も積極的に参加してくれています。

例えば、ロシア出身のフロントエンドエンジニアが、母国の大手企業で携わり、大きな評価を得た開発構造を紹介してくれたことがあります。そして、その経験をもとに、当社で活用できそうな開発プロセスについて詳しく解説してくれました。

このように、日本国内だけでなく、海外における技術の最新情報やトレンドにも触れることができる貴重な時間を社員同士が共有する中で、「良いところはどんどん取り入れていこう!」という風潮も生まれています。

※参考:https://www.arsaga.jp/news/taste-of-tech-event-report-12/

―その逆に、苦労したことや大変だったことはありますか?

特に大変に感じたことはないのですが、社内での公用語は日本語なので、日本語が母国語ではない採用候補者の方にとって言語の壁があることは事実です。

社内での日常的なコミュニケーションだけでなく、受託開発を進める上でお客様と直接お話しする機会も多いため、ビジネスレベル以上の日本語力を備えていることを採用基準の一つに設けています。日本語力は、円滑な意思疎通を行ううえで必要不可欠なスキルですので、採用面接を行う際には言語能力に問題ないか見させていただいています。

実際、入社に至った外国籍社員は、ネイティブスピーカー並みの流暢な日本語を話せる方が多いです。とはいえ込み入った内容を話す時など、日本語独特な表現が用いられる場合には必要に応じて日本人のチームメンバーがサポートを行います。

外国籍メンバーの存在は、
“英語熱”を刺激し、多様性を尊重し合う文化の醸成にも貢献してくれる



 ―外国籍社員の採用後に得られた効果や変化について教えてください。

先ほどお伝えした外国籍社員を採用するメリットにも通じることですが、優秀な海外出身メンバーの存在は、日本人メンバーにとって非常に良い刺激になっているようです。会社全体として、元々向上心の高い人がそろっているのですが、外国籍メンバーの存在に触発されて、自主的に英語の習得に取り組む日本人メンバーが増えたことは良い変化の一つです。

社内に設置した「Arsaga Lounge」というフリーアドレス兼交流スペースでは、英語を学びたい日本人メンバーが外国籍メンバーに教わるようなカジュアルな勉強会も開かれるそうです。日本語のブラッシュアップを図りたい外国籍メンバーが日本人メンバーに教わる姿もあり、相互成長につながっていることを実感しています。

このラウンジにはバーカウンターが備えてあり、終業後にみんなで集まって飲み会を開くなど、活発な交流が行われています。最近では、ゲーム好きのメンバーが集結し、熊本にある拠点のメンバーと遠隔でつながり、オンラインゲームを一緒に楽しむ機会がありました。国籍に関わらず、共に働く仲間として親交を深めながら、当社が重きを置く「多様性を尊重し合う文化」のさらなる醸成が進んでいることも喜ばしい変化です。

少し話が反れてしまうかもしれませんが、当社では社員の成長を重視し、新たな学びに対して積極的にサポートする体制を整備しています。例えば、エンジニア関連の資格試験に合格した場合は受験料を全額支給しているほか、スキルアップに必要な書籍購入の支援も行っています。

日本人メンバーの“英語熱”が高まる一方、「日本語をさらに勉強したい、資格を取得したい」と希望する外国籍メンバーもいますので、言語面での成長につながるサポートも、できる限り提供していきたいと思っています。

―G Talentを導入いただいたご感想をお聞かせください。

2021年にはサーバーサイドエンジニアを1名、2022年にはUnityエンジニア1名をご紹介いただき採用に至りました。G Talentのコンサルタントの皆さまのご尽力によって、求める人材を採用することができ、大変嬉しく思っています。

私たちが求める人材像は、募集ポジションに不可欠なスキルや能力を持つ方であるとともに、チームの一員として他のメンバーたちと協力しながら、しっかりとしたコミュニケーションが取れる方です。また、お客様のITシステムの開発を一気通貫の体制で進めていく中で、プロセスを非常に大切にしているので、1人で完結して結果だけを報告するのではなく、ホウ・レン・ソウがきちんとできる方を求めています。

今後は、エンジニアはもちろんのこと、プロジェクトマネージャーを積極的に採用していきたいと考えています。当社にマッチする優秀な人材がいれば、ぜひともご紹介いただきたいと思います。

これからも人材育成にこだわりながら、さらなる事業成長を目指していきたい



 ―今後の展望についてお聞かせください。

当社のミッション「人をつくる」の根底には、優れた人材を育てることで、はじめて高品質なITシステムを開発できるという考えがあります。これからも人材育成にこだわり、全国各地に仲間を増やしていきながら、引き続き高い成長率を維持していきたいと考えています。

さらなる事業成長を目指して組織拡大・人員増加を行うにあたって、2024年2月26日に、本社を渋谷最大級のオフィスビル「渋谷サクラステージ SHIBUYAタワー」へ拡大移転しました。現在は、IPOの実現に向けた準備も進めているところです。採用担当者としては、これまで以上に優秀な人材の採用に尽力し、当社のさらなる成長に貢献していきたいと思っています。

インタビューを終えて

優秀な人材を採用している中で、自然と外国籍社員がいただけというのが印象的であったアルサーガパートナーズ株式会社。組織の中長期的な成長のために、外国籍人材採用を検討している企業様は、ぜひ本記事をご参考いただければ幸いです。

G Talent/GitTapでは、企業様のグローバル人材採用をご支援しております。各サービスの詳細は、下記バナーからご覧いただけます。またエンジニア採用の悩み、グローバル採用のコツなどございましたら、お気軽にご相談ください。