日本で働く外国人労働者は、近年増加傾向にあります。外国人が日本で働くと、スキルアップや生活する上での安心面など、さまざまな点においてメリットを享受できるでしょう。しかし、メリットだけでなくデメリットも存在します。
この記事では、外国人が日本で働くメリットやデメリット、注意点などについて解説します。日本で働くことを考えている外国人の方は、ぜひ参考にしてください。日本で仕事をしたい外国人の方は、IT関連のグローバル企業が集まる転職エージェント『G Talent』がおすすめです。
Contents
日本で働くことにメリットを感じる人は多い
日本では近年、積極的に外国人労働者を受け入れる傾向があります。理由の一つに挙げられるのが、少子高齢化です。少子高齢化によって深刻な人材不足となっていることから、海外の人材を活用しようとする動きが見られています。
そのほか、さまざまな企業でグローバル化が進みつつあることも要因のひとつだといえます。日本が外国人雇用を積極的に行っているのと同時に、外国人の中にもまた日本で働きたいと考える人が増えています。新型コロナウイルスの感染拡大でやや減少しつつあるものの、日本での労働にはさまざまなメリットがあることから、日本で働く人は近年増加しつつあるのです。
参考:外国人労働者が増加している背景は?メリットとデメリットを4つずつ紹介!/夢真
外国人が日本で働くメリット
外国人が日本で働く主なメリットとしては、以下のようなものが挙げられます。
- 英語が話せる人の需要が高い
- 雇用が安定している
- 高度な技術・サービスを学べる
- 手厚い保険制度がある
- 通勤手当が支給される
- 社員教育を丁寧にしてもらえる
- 治安が良く安心して生活できる
- 利便性が高い
- 食事に困ることがない
英語が話せる人の需要が高い
日本では、英語が話せる人材が求められやすい傾向にあります。日本語に自信がない方の場合、日本で働くことに不安を持っているケースも少なくないでしょう。
しかし、日本語の代わりに英語が話せるのであれば、そのスキルを日本で活かせる可能性があります。英語が活かせる具体的な仕事としては、外国人向けのセールスや英会話教室の講師などが挙げられます。英語を母国語としている人や英語が得意な人であれば、高い日本語力がなくても職をスムーズに見つけやすくなるでしょう。
参考:外国人が日本で働くメリットと押さえておきたい就職時のポイント[グローバル2]/Fellow ship
雇用が安定している
日本では社員を正当な理由なく解雇することが難しいため、大きなルール違反などを犯さない限りクビになることがほとんどない点がメリットの一つです。また、日本は「同じ会社の中でキャリアを積み上げていく」という風潮が強い点も特徴です。
欧米の場合、転職を重ねながら自身のキャリアを高めていく、という働き方をする人も少なくありません。しかし、日本ではひとつの会社で地道に上り詰めていった人が評価されやすい傾向にあります。同じ会社で真面目に働き続けていれば、解雇されるリスクが少ないだけでなく、昇格して良いポジションを得られる可能性もアップするでしょう。
参考:外国人労働者が感じる日本で働く6つのメリット/IZANAU
高度な技術・サービスを学べる
接客に関する質の高さなど、日本の技術やサービスはたびたび世界で評価されています。代表例としては、日本では高い品物を買った人にも安いものしか買わない人にも、同じくらい丁寧にサービスを行います。こうしたサービスは世界的にも珍しく、日本ならではの文化だと言えます。
日本の高度なサービスや技術を学ぶことで、大きなスキルアップが期待可能です。スキルを高めれば、今後仕事をしていく中でさらなる可能性を切り開いていくことにもつながるでしょう。
参考:「世界よ、これが日本のサービスだ」外国人が日本に来て衝撃を受けたおもてなしとは/LIVE JAPAN
手厚い保険制度がある
日本には、健康保険など生活していく上で大きな安心感を得られる手厚い保険制度が多くあります。一定額を支払うことで、外国人の方も日本人の労働者と同じく健康保険に入れるのが特徴です。健康保険に加入していると、大きな怪我をしたり病気になったりした際、自分で負担する医療費を減少させられます。
通勤手当が支給される
日本以外の国で働く場合、会社員が家から会社まで行く上でかかる費用は労働者が自己負担する場合がほとんどです。しかし日本の場合、通勤する上で利用される電車やバスの運賃は会社側が負担するケースが多くなっています。
正規の会社員だけでなく、多くの場合パートタイム労働者であっても同様に会社が負担します。通勤手当を支給してもらえる日本の文化は、労働者にとって大きなメリットの一つです。
参考:日本では当たり前の通勤手当 英国で働き始めた女性が陥った落とし穴とは/Hint-Pot
社員教育を丁寧にしてもらえる
多くの日本の会社では、新たに入社した社員に対し社員研修やOJTなどの徹底的な教育を実施しています。OJTとは、未経験の人材に対し実際の業務を経験してもらいながら仕事のやり方を学んでいってもらう教育方法です。研修やOJTを行う中では上司が丁寧に指導を行うため、知識・経験を着実に身につけていけます。
参考:「OJT偏重」の古い日本の人材育成がやばいワケ/東洋経済オンライン
治安が良く安心して生活できる
日本は世界のさまざまな国に比べ、治安の良い国だとされています。治安が良い理由のひとつとして、銃が所持できない点が挙げられます。国民が銃を持っていないため、銃犯罪に巻き込まれることはほとんどありません。
銃に関する事件だけでなく、殺人事件やテロといった事件全般の発生割合も少ないのが特徴です。事件に遭う可能性が少ないため、不安を抱えず生活できます。仕事をする場合、会社の質も重要ですが国そのものの暮らしやすさも注意すべきポイントです。暮らしやすい日本にいれば、毎日安心して仕事をしていけるでしょう。
参考:日本の治安は良い!世界でも10番目に治安の良い国とされている!/ほけんROOM
利便性が高い
日本の利便性が高いところとしては、以下のような点が挙げられます。
- 24時間いつでも利用できるコンビニや飲食店などがある
- 電車やバスに時刻表がある
- 電車やバスが決まった時間通りに来る
一部の国にもコンビニはありますが、24時間空いていることはほとんどありません。また海外では、電車やバスの細かな時刻表が用意されていない場合もあります。時刻表があったとしても、時刻ぴったりに来ないことが多いというのが実情です。
日本の場合、多くのコンビニは24時間空いています。また、電車やバスには詳細な時刻表が用意されています。通勤する上でも日々を過ごす上でも、日本は生活しやすい国だと言えるでしょう。
食事に困ることがない
日本には、高い店から安い店までさまざまな食事処があります。安ければ500円程度でご飯が食べられるうえ食べ物の安全性についてはある程度担保されているため、安心して毎日を過ごせるでしょう。
日本は、全国に広がるチェーン店が多い点も特徴です。どの地域にいても、良く知っているお店をすぐに見つけられます。チェーン店の中には値段が手頃なお店も多いため、どのような地域で働くことになっても馴染みの深いご飯が安い値段で食べられるでしょう。
参考:日本の飲食店がなぜこんなにも安いのかを知ったら、手放しで喜べる?/note
外国人が日本で働くデメリット・注意点
外国人が日本で働く場合、以下のポイントに注意する必要があります。
- ビザや在留資格を取得するのが難しい
- 日本語しか通じない場所が多い
- 結果に対して正当な評価をしてもらえない場合がある
- 収入が減る場合がある
ビザや在留資格を取得するのが難しい
外国人の方が日本で仕事をする場合、就労ビザを取得する必要があります。しかし就労ビザには、「長い実務経験がある」「高度な教育を受けている」といった厳しい取得条件が用意されています。したがって、経験も知識もある人材でなければビザを取得するのは簡単ではありません。
参考:なぜ日本での就労ビザ取得は難しいの!? 自社にとって適切な外国人材を雇用するために知っておきたいこと/Guidable jobs
日本語しか通じない場所が多い
日本には英語を話せる人が少ないため、レストランやスーパーなどのお店に行った際、日本語しか通じないケースが多いです。日本語が苦手な外国人の方の場合、施設などを利用する上で苦労を強いられることになるでしょう。
結果に対して正当な評価をしてもらえない場合がある
グローバル化が進むにつれ、外国人労働者の扱いは良いものとなりつつあります。しかしそれでも、外国人労働者を差別的に扱う企業は存在するのが現状です。仕事で良い結果を出しても、外国人であることを理由に正当な評価をしてもらえない可能性もゼロではありません。
特に一部の企業には、外国人労働者を「劣悪な労働環境でも安い賃金で働かせられる人材」と考えているところもあります。そうした質の低い企業に転職してしまうと、正しい評価をしてもらいにくくなるため、企業選びは慎重に行わねばなりません。
参考:外国人労働者を受け入れたい!雇用のメリット・デメリットや現在の問題点などを解説/外国人採用サポネット
収入が減る場合がある
今でも日本の一部企業では外国人労働者を「安価で雇える人材」と捉えているケースがあります。当然ながら、外国人労働者も日本人と同じく最低賃金を厳守することが必須となっています。それでも昔からの固定観念が原因で収入を減らされるケースはあるため、十分に注意しなければなりません。
参考:外国人労働者の賃金 現状と課題、日本人との違いなどを丁寧に解説!/外国人雇用相談室
外国人が日本で働くメリットを最大限享受するにはどうすればいい?
外国人の方が日本でより快適に働くためにも、以下のポイントを押さえておくようにしましょう。
- 日本語のスキルを上げる
- 外国人の就職・転職に強いエージェントを利用する
- 必要に応じて資格を取得する
日本語のスキルを上げる
日本語のスキルを高めれば、日本人の社員とも交流しやすくなり、仕事がスムーズに進めやすくなります。また、日本語と英語の双方を話せる人材は重宝されやすいという点もポイントです。たとえば通訳や翻訳の仕事のように、2つの言語を操れるからこそ行える仕事もあります。日本語のスキルを上げることで、仕事の選択肢もより広がっていくでしょう。
参考:日本でキャリアを築きたい外国人必見!ビジネス日本語の重要性を解説/TENJee
外国人の就職・転職に強いエージェントを利用する
外国人に対して冷遇する企業もまだ完全にないとは言い切れません。そこで外国人の就職や転職に特化した質の高いエージェントを利用することで、外国人労働者を日本人と同等に扱う良質な企業を探しやすくなるでしょう。
必要に応じて資格を取得する
日本には、資格取得を入社の必須条件としている企業もあります。資格を取得することで、選べる企業の選択肢が広まり、質の高い企業で働きやすくなるでしょう。さらに特定の資格を取ることで、在留資格を取得できるケースもあります。日本の企業で安心して働けるよう、自身の働きたい職種に近いジャンルの資格取得をぜひ検討してみてください。
外国人が日本で働くメリット・デメリットを知って就職先を見つけよう
日本は治安が良く利便性も高い国であるため、安心して働けるでしょう。雇用が安定しているので、突然解雇されるリスクもほとんどありません。外国人を差別する悪質な企業に就職しないよう、企業選びの際には外国人の就職・転職に強いエージェントを利用することをおすすめします。
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