外国人が日本企業でITエンジニアとして良い条件で働くためには、日本でニーズがあるプログラミング言語を知っておくことが重要です。学ぶべきプログラミング言語を選ぶ際は、ニーズがあるだけでなく転職したい職場や業界で使われる言語や高い年収を得やすい言語を選びましょう。
本記事では、日本企業でニーズがあるプログラミング言語や今後日本企業でニーズが高まっていくことが予想される言語について解説します。この記事を読めば、日本企業でエンジニアとして活躍するために習得すべきプログラミング言語が何かわかるでしょう。日本でニーズがあるエンジニアとして活躍したい方は、IT系のグローバル求人が集まる転職エージェント『G Talent』をご利用ください。
Contents
エンジニアとして知っておきたい日本でニーズがある8つの言語
日本企業のエンジニアとして活躍したいなら、以下の8つのプログラミング言語は押さえておきましょう。それぞれ活用シーンやニーズの高さも紹介するため、これから進みたい分野ややりたい仕事に適した言語はどれなのかを確認してみてください。
- 日本企業でニーズがあるプログラミング言語①|Python
- 日本企業でニーズがあるプログラミング言語②|JavaScript
- 日本企業でニーズがあるプログラミング言語③|C・C++
- 日本企業でニーズがあるプログラミング言語④|Java
- 日本企業でニーズがあるプログラミング言語⑤|C#
- 日本企業でニーズがあるプログラミング言語⑥|HTML・CSS
- 日本企業でニーズがあるプログラミング言語⑦|PHP
- 日本企業でニーズがあるプログラミング言語⑧|Ruby
日本企業でニーズがあるプログラミング言語①|Python
Pythonは、AI、ビッグデータ、Iotなどの分野で活躍するプログラミング言語です。AIや機械学習などを扱う職場への転職を希望している方は、習得しておきましょう。Webアプリや、ゲーム、デスクトップアプリなどの開発も可能ですが、メインはAIや機械学習の分野です。AIやビッグデータ分析を扱う企業は増えているので、将来的にさらなるニーズが予想されます。
参考:【入門】機械学習に役立つPythonの学習方法 | できることやおすすめサイトも紹介/スキルアップAI Journal
日本企業でニーズがあるプログラミング言語②|JavaScript
JavaScriptは、フロントエンドエンジニアに必要なWebページ上の動的な動きを構築するための言語です。マウスカーソルを該当部分に動かすとアニメーションが始まるなどの画面上の動的な動きを実現します。このような高機能な画面の動きは、今や多くのWebサイトに採用されています。そのため、Webサイト開発やWebアプリ開発に携わるならJavaScriptは習得必須と言えるでしょう。
参考:フロントエンドエンジニアに必用な言語4選 | フレームワーク・ライブラリなどもご紹介/R-Stone
日本企業でニーズがあるプログラミング言語③|C・C++
C言語は古くから使われている、最初に習得することが多いプログラミング言語です。OS、基幹システム、ソフトウェア、組込みシステムなどの幅広い開発に対応します。一方、C++はC言語を拡張したオブジェクト指向言語です。Webアプリ、組込みシステム、AI開発、ゲーム開発などが可能です。
どちらも最新の言語とは言えませんが、日本ではいまだにCやC++で稼働しているシステムが多いです。既存システムのメンテナンスや仕様変更などでの需要は多いため、プログラマーとして活躍したいなら押さえておくべき言語と言えるでしょう。
日本企業でニーズがあるプログラミング言語④|Java
Javaは歴史が古く幅広い分野で使われている言語であり既存システムに関わるため、プログラマーとして習得すべき優先度の高い言語です。Javaで開発された既存システムは多いため、プログラマーやITエンジニアとして活躍したいなら習得しておきましょう。ただし、最新の言語ではないので将来的にはJava以外の新しい技術や言語を習得していく必要があるでしょう。
Javaが活躍する分野は幅広く、Webアプリ、Androidアプリ、PCアプリ、CG開発、組込みシステムなどが挙げられます。Javaは安全性が高くバグやセキュリティリスクを抑えられる優れた言語であり、SpringやSpring Bootなどのフレームワークを活用すれば効率良くコーディングを進められるのが魅力です。
日本企業でニーズがあるプログラミング言語⑤|C#
C#は、Microsoft社が開発したWebアプリ、スマホアプリ、ゲーム開発などに使われる言語です。汎用性が高いので、習得しておくと役立つ場面が多いでしょう。なおC、C++と名前が良く似ていますが、まったく関係はありません。最新の言語ではないもののC#で稼働中の既存システムは多いので、上記の仕事を行う際は習得するのがおすすめです。
日本企業でニーズがあるプログラミング言語⑥|HTML・CSS
HTMLとCSSはWebサイトやWebアプリ開発に必須の開発言語です。HTMLはWebページの構造を作り文章、画像などの配置などを決めるために使い、スタイルシートと呼ばれるCSSは文字の色やフォントサイズなどを設定する際に使用します。これらの言語を使用する際は、HTMLとCSSをセットで習得する必要があります。Web系のエンジニアには必須の言語なので、必ず習得しておきましょう。
参考:CSSとは? – HTMLとセットで覚えよう!-/Cyber Bridge
日本企業でニーズがあるプログラミング言語⑦|PHP
PHPはWeb系の開発でよく使われる言語であり、Webアプリ開発、ECサイト構築などの開発に活用されます。代表的なCMSのWordPressはPHPを使って開発されているので、WordPressを扱っている企業で働く場合はPHPの習得が必須です。
PHPで開発された既存システムは多く、既存システムの仕様変更やメンテナンスなどでの需要は今後も続くと考えられます。最新言語ではないので今後は新しい言語に道を譲ることになると考えられますが、現役で使われている場面は多いので習得しておくと役立ちます。
日本企業でニーズがあるプログラミング言語⑧|Ruby
多くのWebサイト開発に使われているRubyは初心者向けの習得しやすい言語であり、今後も活躍することが期待できます。Rubyは誰が書いても同じようなコードになるように設計されているので、バグが発生しにくいのがメリットです。Ruby on Railsという優れたフレームワークがあるため、プログラミングしやすいのも特徴です。
効率良く開発を進めるために、Ruby on Railsもセットで習得しておきましょう。Rubyは今も進化を続けているため、エンジニアとしては習得すべき言語のひとつです。特にベンチャー企業が採用するケースが多く、ベンチャー企業の求人を狙っているなら必須の言語だと言えます。
参考:Rubyの将来性と需要は?懸念されている点も解説/レバテックキャリア
日本で今後ニーズがあることが予想される5つの言語
ここからは、日本で今後ニーズが高まっていくことが予想される言語を紹介します。習得するプログラミング言語を選ぶ際には、今後の動向も視野に入れて選ぶと良いでしょう。
- 日本で今後ニーズがあると考えられる5つの言語①|Go
- 日本で今後ニーズがあると考えられる5つの言語②|TypeScript
- 日本で今後ニーズがあると考えられる5つの言語③|Kotlin
- 日本で今後ニーズがあると考えられる5つの言語④|Swift
- 日本で今後ニーズがあると考えられる5つの言語⑤|Scala
日本で今後ニーズがあると考えられる5つの言語①|Go
Goは2009年にGoogleが開発した比較的新しい言語であり、Windows、MacOS X、Linux、Android、iOSなどのほとんどのOSに対応しています。JavaやRubyとはまったく文法などが異なるため、新しく学ぶ際には習得まで時間がかかるというデメリットがあります。
しかし、Goは少ないコーディング量で済む言語のため、コンパクトに開発できバグの混入を抑えられる点がメリットです。効率良く高品質なプログラムの開発には、今後さらに需要が高くなることが予想されます。Goを習得しているエンジニアはまだ少ないので、習得すれば転職市場で価値を高められるでしょう。
参考:Go言語を扱う仕事内容の例は?学習方法や将来性を徹底検証!/Freelance hub
日本で今後ニーズがあると考えられる5つの言語②|TypeScript
TypeScriptはJavaScriptを拡張したフロントエンド開発のための言語です。JavaScriptの拡張版言語であるため、JavaScriptよりも開発効率が高くバグが発生しにくいため安全に開発を進められます特徴があります。
TypeScriptは、JavaScriptの拡張版言語として今後ニーズが高まっていくことが予想されます。Web系のエンジニアとして活躍したいなら、JavaScriptとセットで習得しておきましょう。
参考:TypeScriptとは?JavaScriptとの違いなどを解説/レバテックキャリア
日本で今後ニーズがあると考えられる5つの言語③|Kotlin
Kotlinは、JavaをベースにしたAndroid開発向けの比較的新しい言語です。Android向け開発言語と言えばJavaでしたが、現在ではJavaを抜かす勢いでKotlinのニーズがあると言われています。スマホアプリ開発を行うなら、習得しておくべき言語です。ただし、iOS向け開発を行うなら、iOS向け言語のSwiftなども併せて習得しておく必要があります。
参考:『Kotlin(コトリン)』とは?特徴やJavaとの違いを解説/SB Technology
日本で今後ニーズがあると考えられる5つの言語④|Swift
Swiftは、Apple社が2014年に開発した比較的新しい言語であり、iPhoneやiPadなどのiOS対応アプリの開発が可能です。スマホアプリ開発の仕事を行いたい方は、習得しておくべき言語だと言えます。ただし、Android向けの開発を行うためには、Android向け言語のKotlinなども習得しておく必要があります。
日本で今後ニーズがあると考えられる5つの言語⑤|Scala
Scalaは、2004年に登場した比較的新しい言語です。Javaとの互換性があり、Javaで開発された既存システムと相性が良い、高速処理が可能、開発効率が高いなどのメリットがあります。Javaのライブラリの大半を利用でき開発効率が良いという性能の良さから、今後ニーズが高まっていくと予想されます。Webシステムのサーバーサイド開発だけでなくビッグデータの分析基盤開発にも活用できるため、さまざまな分野で活用できる言語です。
参考:Scala(スカラ)とは?言語の特徴や開発手法、Javaとの違いや共通点について解説!/発注ラウンジ
日本企業のエンジニアとして働く場合の言語の選び方
日本企業では今回紹介したさまざまなプログラミング言語が使われていますが、すべての言語を習得することは簡単ではありません。日本でエンジニアとして活躍するために言語を習得するには、優先順位をつけて優先度の高い言語から習得していくことがおすすめです。
習得するプログラミング言語の優先順位をつけるために、おすすめの言語をまとめました。どの方面で活躍したいのか、何を優先したいのかなどで、自分に合ったプログラミング言語を選んでください。
仕事内容で選ぶ場合
習得すべきプログラミング言語は、仕事内容によって大きく変わります。たとえば、Web系のエンジニアならHTMLやCSSなどの画面系プログラミング言語の習得が必須です。このように、選ぶエンジニアの職種によって必要な言語は変わるので、エンジニアの種類ごとにおすすめの言語をまとめました。目指したいエンジニアに必要な言語を確認しましょう。
エンジニアの種類 | 良く使うプログラミング言語 |
Web系エンジニア | HTML/CSS、JavaScript、TypeScript Ruby、PHP、C#、Python、Java |
Webデザイナー | HTML/CSS、JavaScript、TypeScript |
バックエンドエンジニア | Java、PHP、Ruby、Go、C# |
スマホアプリエンジニア | Kotlin、Swift、C#、Java |
AIエンジニア | Python、C++ |
組込み系エンジニア | C、C++、Python、Java |
ゲーム開発エンジニア | C#、C++、JavaScript、Swift、Ruby |
参考:エンジニアにおすすめのプログラミング言語は?需要の高い言語も解説/ユニゾンキャリアメディア
年収の高さで選ぶ場合
収入を上げたい場合は、年収の高いエンジニアが習得している言語を選ぶと良いでしょう。高収入を狙えるプログラミング言語を、ランキング順に紹介します。
- 1位:JavaScript
- 2位:SQL
- 3位:C/C++
- 4位:R
- 5位:VBA
- 6位:Python
- 7位:C#
- 8位:Java
- 9位:Visual Basic
- 10位:PHP
年収が高い言語は、働き方や企業規模、エンジニアの経験やスキルによっても異なるため、上記のランキングはあくまでも参考程度に留めてください。
参考:プログラミング言語別の平均年収ランキング!高収入を狙える言語は?/SAMURAI ENGINEER Blog
日本企業でニーズがある言語を押さえてエンジニアとして活躍しよう
本記事では、日本企業でニーズがあるプログラミング言語や今後日本企業でニーズが高まっていくことが予想される言語について解説しました。日本では現状PythonやJavaScript、C・C++などの言語のニーズが高く、今後はTypeScriptやGoなどの新しい言語のニーズが高まっていくことが予想されます。転職前にこれらの言語を習得しておくと、転職活動を有利に進められるでしょう。
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